2007年10月下旬、アウトバーストによって突然肉眼彗星となった。
17等級から2等級台へ、約40万倍の増光。
ペルセウス座にあって、増光当初、肉眼では普通の恒星のような見え方であった。
その後、次第にコマが拡散し、やがて視直径で月を上回る大きさに。
地球からの距離を考えると、実物の大きさは太陽よりも大きくなったことになる。
望遠鏡での眼視観測では、以下の画像にかなり近い見え方。
画像は、タカハシ製TOA-150屈折望遠鏡直焦点+Nikon D70(IR改造)による撮影で、ノートリミング。
同一縮尺で変化を追ったものである。

2007年12月31日
23h09m34s〜23h22m01s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


2007年大晦日である。
CCDチップ上のゴミには悩まされ続けている。
相変わらず解決できないままである。
Holmes彗星も随分と淡くなってしまった。
2007年12月26日
19h13m08s〜19h25m35s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



天候がようやく回復し、久々の撮影となった。
1週間弱観なかった間に、随分淡くなっていた。
月が昇ってくる前に撮影をしたが、
コマの全容を肉眼で確認するのは
かなり困難であった。
2007年12月20日
21h36m04s〜21h48m31s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



上弦過ぎの月明かりの影響で、
肉眼での彗星の姿の確認は困難。
2007年12月18日
21h09m54s〜21h22m21s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



月明かりの影響で、彗星の姿が随分淡く感じられる。
2007年12月17日
22h59m48s〜23h12m15s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年12月16日
20h16m04s〜20h28m31s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年12月14日
23h10m56s〜23h23m23s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



受光面をクリーニングするも、
思うようにきれいに出来ない。
この影は、本当にゴミなのか?
2007年12月11日
19h20m56s〜19h33m23s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



薄雲の広がる中での撮影。
バックがやや青みがかってしまった。
彗星核から南(右)方向へ目を移すと、
小さな銀河らしきものが写っている。
2007年12月9日
20h39m03s〜20h51m30s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



かなりの強風。
ローパスフィルタ表面のクリーニングを行うも、
思うようにきれいにできず。
ゴミ,ホコリとの闘いが続く。
2007年12月7日
21h20m23s〜21h32m50s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年12月6日
21h21m39s〜21h34m06s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



コマが随分淡くなってきている。
2007年12月5日
21h17m10s〜21h29m37s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年12月4日
21h17m50s〜21h30m17s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


2007年12月3日
21h26m31s〜21h38m58s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



変化に乏しいが、ペルセウス座にあって大きくぼやけた姿はいまだに健在。移動量も少なく、ほとんど位置を変えていない。画角いっぱいになった。
2007年12月2日
21h41m22s〜21h53m49s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



透明度が悪く、彗星像を捉えて構図を組むのに苦労した。改造して組み込んだローパスフィルター上のダストが気になり、簡単に掃除をしたが取りきれていない模様。
2007年12月1日
22h04m40s〜22h17m07s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



久々に晴れた。透明度も比較的よく、下弦のため月明かりの無い状態で撮影ができた。視直径が大きくなり、全体像を捉えるには現在の光学系の組み合わせでは、そろそろ限界か。彗星の光度も落ちてきたため、構図を決めるのに少々苦労する。輝星のゴーストが気になる。
2007年11月25日
20h05m19s〜20h06m19s
(露出60秒)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


月明かりの中での撮影で、スッキリしたイメージを捉えられない。望遠鏡のファインダーでも存在がよく分らない。試し撮りしながら構図を確認する。
2007年11月24日
21h39m20s〜21h43m47s
(露出60秒露出を4枚コンポジット、合計4分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


満月に近い月の光芒の影響で、彗星の姿を捉えるのにも一苦労。背景が明るく、昨夜は露出時間が長すぎて画像処理しきれない失敗撮影となった。今夜も月明かりの影響で望遠鏡のファインダーでコマを確認するのがやっと。昨夜の反省を生かし、今夜は露出を控えめに。それでも背景の明るさにはなかなか勝てない。
2007年11月22日
23h21m25s〜23h37m01s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年11月21日
21h17m35s〜21h30m30s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所



連日、晴天には恵まれているが、冷え込みが厳しくなり、なおかつ強風にも見舞われている。彗星のコマの膨張も、やや鈍ったか。
2007年11月20日
22h04m38s〜22h17m05s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年11月19日
22h52m43s〜23h05m10s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年11月18日
21h40m06s〜21h52m46s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


2007年11月17日
23h36m52s〜23h49m59s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年11月16日
21h59m14s〜22h18m01s
(露出180秒露出を4枚コンポジット、合計12分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


シーイングが悪く、星像が肥大した模様。
2007年11月15日
19h17m03s〜19h24m10s
(露出180秒露出を2枚コンポジット、合計6分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所


この画像より、構図を90度回転。
左方向が北極。
2007年11月14日
19h24m36s〜19h34m21s
(露出180秒露出を3枚コンポジット、合計9分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

2007年11月13日
21h43m12s〜21h46m08s
(露出176秒)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

右下は、輝星のゴーストと思われる。


2007年11月12日
20h04m06s〜20h07m06s
(露出180秒)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正なし,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年11月11日
19h50m00s〜19h53m00s
(露出180秒)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
ダーク補正なし,レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年11月8日
20h57m03s〜21h00m20s
(30秒露出の画像を6枚コンポジット、合計3分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所
2007年11月7日
22h39m28s〜22h41m38s
(30秒露出の画像を4枚コンポジット、合計2分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

4日ぶりの観測。拡散したせいか、光度がやや低下した模様。海外のサイトでは、イオンの尾が観測されたとの情報もある。撮影はかなり困難と思われる。
2007年10月28日〜11月3日の移動・変化と月の視直径との比較
月面の撮影は、10月29日。画像を合成して、移動と視直径の変化をまとめてみた。Stella Image 5 にて、背景の恒星をもとに合成。
2007年11月3日
18h58m03s〜19h00m15s
(30秒露出の画像を4枚コンポジット、合計2分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

コマはさらに拡散し、視直径が大きくなっている。
2007年10月28日〜10月31日の移動と変化

この4日間のうち、3日間観測ができた。その画像を合成して、移動と視直径の変化をまとめてみた。
2007年10月31日
24h35m27s〜24h41m12s
(30秒露出の画像を4枚コンポジット、合計2分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

さらにコマが拡散した模様。曇天の最中のわずかな晴れ間に撮影。雲が通過したため、予定枚数の撮影終了までに時間を要した。
2007年10月29日
18h56m10s〜18h58m18s
(30秒露出の画像を4枚コンポジット、合計2分)
Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点

タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

前日よりもコマがやや拡散した模様。相変わらず肉眼でもよく見える。
2007年10月28日
21h15m39s〜21h17m44s
(15秒露出の画像を5枚コンポジット、合計1分15秒)

Nikon D70(IR改造) ISO800 
タカハシ TOA-150 直焦点
タカハシEM-400赤道儀にて自動ガイド
Stella Image 5 にて画像処理,
彗星の核を基準に加算合成,
レベル調整,トーンカーブ調整他
撮影地/群馬県富士見村・自宅観測所

10月25日にアウトバーストを起こした17P/Holmes彗星の初観測。肉眼では恒星のようなイメージ。望遠鏡による眼視観測では、まるでイラストを見ているような感じ。