基礎工事

2007年5月12日 遣り方作業
 設計から建築確認審査、請負契約等がようやく整い、遣り方作業に入った。
 ドーム内の機材の設置環境等も考慮し(※1)、建物の南北方向を事前に正確に割り出しておいた(※2)

(※1) 赤道儀の形式にもよるが、不動点の位置をドームの中心にしたとき、ピラーの位置が床の中心に来るとは限らない。また、閉ざされた空間内でも方角を正確に把握できるようにしたかった。そこで観測所の壁面を東西南北方向に合わせることにした。
(※2) 南北の割り出しは、方位磁針では偏角があるため正確にはできない。夜間のうちに移動式赤道儀を設置し、極軸をセッティングした後に、レーザーポインターと木杭を使って極軸の方位を記録しておいた。
【遣り方作業の様子】
2007年5月15日 基礎工事開始
 コンクリートの基礎の打設に前日から着工。かなり深く掘り込んで“根切り”を行ない、割栗石を敷き詰めてコンクリートを流し込んだ。左隅から出ている2本の管は、母屋から引き込む電気配線と、有線LANケーブルを通すためのもの。母屋と観測所の間は地中に埋設し、前述の管を通して観測所室内へ導くこととした。

【根切り,割栗石の敷設とコンクリートの流し込み】
 総3階建てとするために、しっかりとした基礎を築く必要があった。この日の夕方までに基礎部分の鉄筋の配筋を終了。ベース配筋と、立ち上がりの縦筋が見える。
【基礎の配筋の様子】
2007年5月16日 基礎本体の工事
 ベース型枠を組み、基礎のコンクリートを打設。

【基礎本体のコンクリート打設】