マウント・オルガ

 エアーズ・ロック(Ayers Rock)とともにアボリジニの聖地となっているマウント・オルガ。オルガとは、発見当時のドイツの女王の名。エアーズ・ロックの西方32km。36にも及ぶ大小さまざまな岩の群れで、最高のものは540mにも及ぶ。
 アボリジニたちはこの地を“カタチュタ(Katatjuta)”と呼ぶ。「たくさんの頭」の意である。岩体と岩体の間には数々の峡谷があり、“風の谷(Valley of the Winds)”は、アニメ「風の谷のナウシカ」の舞台のモデルになったとの話もある。 エアーズ・ロックには、荘厳なイメージを抱いたのだが、マウント・オルガに対しては、別世界のような不思議な雰囲気を感じた。1992年12月30日訪問。
 
マウント・オルガの夕景 上空から見たオルガ岩群
 夕陽に映えるマウント・オルガの岩群(左写真)。名前の通り、たくさんの岩の頭が砂漠の中にモコモコと突き出ている。
 右写真は、パース(Perth)からアリス・スプリングス(Alice Springs)に向かう途中で、国内線旅客機の窓からとらえたもの。上空から見ると、大小さまざまな岩が、奇妙な形に並んでいることがわかる。
 
 駐車場にクルマを止め、いざオルガ岩群の中へ。
 遊歩道の脇には、さまざまなワイルドフラワーがひっそりと咲いていた。
 
 岩体と岩体との間は、峡谷になっている。岩の壁面には、無数の洞穴のようなものがある。アボリジニの生活と何か関連があるのか?
 足元に目をやると、この辺一帯をつくっている岩盤の構造が現われていた。直径数cmの小さな物から数十cmにも及ぶ大きな物まで、大小さまざまな礫がぎっしりと詰まった礫岩層。 もどる