天体観測・写真撮影
 機 材 の 紹 介

このページでは、私が使用している天体観測・写真撮影用の機材について紹介しています。
市販品に手を加えて改造・改良したり、特注で製作したり、そのまま使ったり、と、いろいろあります。
古臭いものが多いのですが、目的に応じていつも私を楽しませてくれる、私にとっての“スグレモノ”です。

左の写真は、観望会のお客様を待つ愛機
 ・日本特殊光学製PN-185改
 ・高橋製作所製FC-50
 ・高橋製作所製システム90型赤道儀
 ・前橋至誠堂製特注マッチプレート
 ・前橋至誠堂製オリジナルガイド鏡マウント
 ・アストロ光学製MEGA用三脚

  
鏡筒
架台
カメラ
カメラレンズ
その他
鏡筒
日本特殊光学製 PN−185
      (元PN−18の接眼部を交換)
18cm F5.5 ニュートン式反射鏡筒
1994年3月、知人の 須永 邦夫 氏 のご好意により譲り受けた。1984年(大学1年)11月、氏の自宅にある自作ドームにあったこの鏡筒の、眼視での木星のイメージが今でも忘れられない。
鏡筒内の植毛紙処理,鏡筒の塗装し直し,鏡面再メッキ,ファインダーを高橋製7倍50mmに交換等のメンテナンスを行い、復活。現在筆者の主力機となっている。(冒頭の写真参照)
高橋製作所製 ε−160
16cm F3.3 カタディオプトリック式反射鏡筒
(ハイパーボライドアストロカメラ)
1993年購入。1987年のオーストラリア初遠征時に、同行の 小森谷順一 氏 所有の同鏡筒を初めて使用し、描写性,速写性を実感。1996 B2百武彗星,1995 O1ヘール=ボップ彗星の撮影時には特にその性能をよく発揮してくれた。
高橋製作所製 MT−130
13cm F6 ニュートン式反射鏡筒
1986年(大学3年)、システム90赤道儀とのセットで購入。付属のコレクターレンズ,別売のレデューサーレンズとの組み合わせにより、惑星の高倍率観測から星雲・星団の直焦点撮影まで、目的に応じたバリエーションを楽しむことができる。まさに“マルチテレスコープ”と言える。
日野金属(MIZAR)製 H−100型用
10cm F10 ニュートン式反射鏡筒
1978年(中学2年)アルバイトなどでためた貯金で筆者が初めて手に入れた、思い出の天体望遠鏡。『日野金属製H−100』の鏡筒。名機と言われていた。接眼部がヘリコイド式で、当時としては異色。高校時代は木星観測(スケッチ)に熱中した。後に赤道儀部分を「AR−1」に。本来の赤道儀部分は現存していない。
高橋製作所製 FC−50
5cm F8 フローライト屈折鏡筒
1987年(大学4年)、沖縄金環食観測に合わせて購入。対物レンズにマルチコートが施されるようになった後のモデル。現在はガイド鏡や低倍率観望用として使用することが多いが、海外遠征時などは、P−2型赤道儀との組み合わせて大活躍。
日野金属(MIZAR)製 GT−68
6.8cm f=600mm アクロマート屈折鏡筒
1978年(中学2年)購入。ガイド鏡として使用することが多かった。AR−1赤道儀の購入を機に、これとの組み合わせで、星野写真撮影を本格的に開始した。FC−50を購入するまでの主力ガイド鏡。
日野金属産業(株)製 H−85型(経緯台)
8.5cm F10 ニュートン式反射鏡筒
本来は義兄の所有物。1987年(大学4年)、鏡筒が大きく凹んだまま納戸の奥で眠っていた同機を、友人(現在妻)が発見。修理を依頼された。アイピースは欠損。ファインダー脚取り付け部,鏡筒中央部が大きく破損していたものの、光学系は問題無し。鏡筒の打ち出し板金処理,再塗装,機械部のグリスアップを施し、修復。1992年、筆者の結婚時に一緒に嫁入りしてきて現在に至る。
日野金属(MIZAR)製 6.8cm屈折鏡筒
6.8cm f=1000mm アクロマート屈折鏡筒
1997年、大島 修 氏 より3,000円で購入。氏が数本入手したうちの1本。入手経路は不明。筆者が購入した理由も定かではない。天体観望会で望遠鏡を参加者に操作させたい時や、太陽観測時に活用することがある。AR−1赤道儀との組み合わせで使用する。設計に無理がなく、意外に良像。軽量でもある。
アストロ光学製 8cm屈折鏡筒
8cm f=600mm セミアポクロマート屈折鏡筒
2001年7月、大島 修 氏 より譲り受けた。既に故人となられた知人の方がお使いだったものらしい。性能は予想以上に良い。金属部分(ドロチューブ等)にやや錆が出ている。さて、どのような手を加えようか……。大切に使わせていただく。


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架台
高橋製作所製 システム90赤道儀 主力の赤道儀。写真撮影,観望会などで常に活躍。1986年(大学3年)購入。初めてのオーストラリア遠征(1987年)にも持参。モータードライブHD−4には南半球の天体観測用に正転−逆転可能なスイッチや、稼動中のパイロットランプを付加,更に電源・コントローラーのケーブルをコネクタによる接続−分離可能方式にするなど、改造を施してある。PN−185,ε−160などと組み合わせて使用している。
高橋製作所製 P‐2赤道儀 海外遠征時に活躍するサブ機。1987年に高橋製作所寄居工場で行われた「バザー」にて中古で入手。元は月刊天文ガイドの編集部で使用していたもの。初期のハンマートーン塗装。FC−50とベストマッチ。
日野金属(MIZAR)製 AR−1型赤道儀 1981年(高校2年)に購入した極軸望遠鏡付システム赤道儀。幾度かマイナーチェンジが施されたが、筆者のものは初期型で、極軸部が架台部と分離可能,カメラ三脚に取り付け可能となっている。同社H−100型の鏡筒,および同GT−68型屈折望遠鏡と組み合わせる目的で購入。木星観測や星野写真撮影に活躍。その後直焦点撮影にも使用するなど、90Sを購入するまで主力機だった。モータードライブMMD−Vは、のちにコントローラーの外装を破損,大幅な改造を施して復活した。沖縄金環食(1987年)に携行。


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カメラ
Nikon FE 1981年(高校2年)購入。絞り優先オート。1/1000〜8秒マニュアル露出と、機械式でB,1/90秒のシャッタースピードを選べる。購入以来、故障無しの優等生。一緒に購入したレンズ(Ai Nikkor 50mm F1.4)は、手放してしまった。
Nikon F2 1986年(大学3年)中古購入。1/2000秒をそなえた全速完全機械マニュアル機。B,T露出可。これも購入以来、故障無しの優等生。一緒に Ai Nikkor 50mm F1.2 を購入。
Nikon F501 Nikon製オートフォーカス一眼レフカメラの草分け。大島 修 氏 より譲り受けた。
Nikon F100 2002年9月27日購入。Nikon製オートフォーカス一眼レフカメラ。現時点での最高峰機F5の最新機能を継承し、“F5ジュニア”の異名を持つ。最速1/8000秒のシャッタースピードや、3D-10分割マルチパターン測光,5つのフォーカスエリア搭載など、機能満載。いつの間にカメラはここまで進化したのか…。我が家の最高級機。
OLYMPUS PEN FT 1977年(中学1年)、叔父(故人)より借用し、そのまま所有するに至る。筆者が初めて天体写真撮影を行ったカメラ。コンパクトなボディで、フィルムフォーマットはハーフサイズ。一眼レフ。38mm F1.8 が標準レンズ。筆者の所有はこのレンズのみ。
BITRAN 冷却CCDカメラ BJ-41L
140万画素の、天体撮像用冷却CCDカメラ。三色分解撮像を目的に、モノクロタイプをチョイス。アメリカンサイズのスリーブの他にNikonマウントでの使用も可。筆者は専ら後者の組み合わせで使用している。2003年7月12日に納品。
Nikon D70 600万画素のデジタル一眼レフカメラ。2004年12月に、サンタクロースによって届けられた。レンズキットでのデジタル専用EDズームレンズとのマッチングは素晴らしい。天体撮影では、反射系直焦点での相性が良さそう。従来のNikonのEDレンズとの組み合わせでは、赤外域での補正に問題があるらしく、解決方法を模索中。一方、一般撮影では、これまでのコンパクトデジカメでは考えられない速写性,描写性に大満足。フィルムを気にせずバシバシ撮れるのが気持いい。
Nikon Coolpix 950 義兄より長期借用中のコンパクトデジカメ。200万画素クラスではあるが、色の再現性に非常に優れる。天体望遠鏡にコリメート法で取り付けての撮影に重宝している。消費電力が大きく、バッテリーの持ちが悪いのが難点で、筆者は外部電源で対応している。


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カメラレンズ(Nikon)
Ai Nikkor  50mm F1.2 1986年、Nikon F2 の購入時に合わせて購入。代わりにF1.4玉を手放し、購入資金の一部とした。視野が明るく、星野写真撮影時には構図を組みやすい。
Ai Nikkor 180mm ED F2.8 1992年、2度目のオーストラリア渡航時(新婚旅行)に合わせて購入。星像がきわめてシャープ。大型の散光星雲や大型彗星を広写野で捕らえるにはベスト。遠距離から狙った人物写真(運動会やお遊戯会などの時)も、背景のボケがきれいに出るので気に入っている。
AF Nikkor ED zoom80-200mm F2.8 D 2002年9月27日、Nikon F100とともに同時購入。初めて購入したズームレンズ。かつ、初めて購入したオートフォーカスレンズ。EDレンズ3枚の描写性と開放F値2.8を重視。大きく重いが、代えられない魅力がある。
Ai Nikkor  20mm F2.8 1992年、2度目のオーストラリア渡航時(新婚旅行)に合わせて購入。周囲では28mmや24mmの所有者が多かったが、オーストラリアの星空に魅せられ、広角レンズの購入は必須と考え、思い切って購入。星景写真の撮影時に多用している。
旧 Nikkor  35mm F2.8 1986年(?)、大島 修 氏 より譲り受ける。確か無償。当時の筆者には貴重な存在だった準広角レンズ。大型の星座の全景を撮影するのに活躍。
旧 Nikkor 135mm F2.8 1985年(大学1年)1月15日、成人の日の記念に、2本目のNikkorレンズ(当時)として中古購入。標準レンズしか所有していなかったため、是非とも欲しかった望遠レンズ。Ai化される前の方が星像が良いとの情報を聞き、旧型を探した。
旧 Nikkor 200mm F4 1985年(1986年?)、佐藤 篤 氏 より5,000円で譲り受ける。大型散光星雲の撮影等に使用したこともあったが、180mmEDにその座を譲った。冬眠中。
レンズ工房シリーズ Fisheye 20mm F8 1997年、大島 修 氏 より無償で譲り受ける。天体写真撮影には使用していない。風景写真や人物の集合写真などで使うことがある。


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その他
高橋製作所製
 モータードライブ
  HD−4の改造
大きな画像の表示 南半球の天体観測用に、正転−逆転可能とするスイッチや、稼動中のパイロットランプ(LED)を付加,更に電源・コントローラーのケーブルをコネクタによる接続−分離可能方式にするなどの改造を施してある。コントロールボックスも別のものを製作した。ケーブルはすべてスパイラルコードに交換。内部の回路を組み直し、要した半田付けは32箇所。このHD−4は、P−2型赤道儀にも取り付け可能で、オーストラリア遠征には欠かせない存在。(現在は取り付け金具の改良により、取り付け方向を変えるだけで逆転運転に対応が図られている。)
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